60代娘の介護日記 〜母と私の時間~

お一人様(もも)の在宅介護(母さくら93歳、要介護3、2025年11月に永眠)とその後の日々を綴ります。

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結婚記念日~父へ願い、母へ声が届いた日~

父へ願いが届いたのかも

今日はさくらさんと竹さん(父)の結婚記念日。

数日前、さくらさんの呼吸が荒く、胸がざわついた。
「もしかして、竹さんが迎えに来るんじゃないか?」と。

だから「まだ迎えに来ないで。もう少し待っててね」とお願いしていた。

すると今日は、一日中穏やかな息遣い。
その願いが、届いたのかもしれない。

 

さくらさんへ声が届いた瞬間

今日のさくらさんは、呼びかけてもずっと目を閉じたまま。
それでも、聞こえているような気配がある。

 

訪看さんが血圧を測ろうとすると、痛む腕を触られて力を入れる。
「力を抜いて、リラ~っクス」とさすると、すっと腕が伸びていく。

 

口腔ケアでは口を閉ざしたまま。
そこで訪看さんと私で「あ~んして」「お口の中をきれいにするよ」と両方からステレオ放送のように声をかけると、やがて口を開いてくれた。

 

痰の吸引も「がんばれ」「すぐ終わるよ」と声をかけながら。
つらい場面でも、声に応えてくれる。

 

記念日の魔法

目薬を差したあと、しかめっ面になるさくらさん。
そこで「今日は結婚記念日だよ」「さくらさんがお嫁さんになった日だよ」と耳元でささやいた。

すると、険しかった眉間のしわがすっと消えた。
声が届いたのだ、と胸が温かくなる。何を感じたのだろう。

結婚写真を見せようと急いで取りにいったけれど、戻ったときにはもう眠っていた。
それでも、言葉のひとしずくは心に染みたのだと思う。

 

勝手な思い込みかもしれないけど、さくらさんと竹さん、それぞれに心が届いた不思議な一日。
記念日が、親子3人をつなげてくれたのかな、と思った今日なのであった。

 

まとめ

  • 父へは「まだ迎えに来ないで」という願いが届いた

  • 母へは「声かけ」が確かに届いた

  • 結婚記念日の一言で、表情がやわらいだ

  • 記念日が親子3人をつないだのかも