60代娘の介護日記 〜母と私の時間~

お一人様(もも)の在宅介護(母さくら93歳、要介護3、2025年11月に永眠)とその後の日々を綴ります。

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梅さん16回目の命日|今年はさくらさんと一緒に

空の上での再会

4月9日。今日は、さくらさんの妹、梅さんの十六回目の命日である。

今年は、さくらさんもそちらに合流している。
きっとにぎやかに笑い合っていることだろう。

二人の母親の名前は、はるさん。
はるさん、梅さん、さくらさん。三人並べば、まるで季節のようだ。

満開の花の下で、お花見をしたんじゃないかな。

 

 

梅さんの美しさの秘密

梅さんは、とにかく肌がきれいだった。
白くて、しわがなくて、透き通るような肌。
思わず見とれてしまうほど。

 

昔、うちに来た時「お風呂借りるね〜」と入っていった梅さん。
30分後に通りかかると……まだ鏡の前にいる。

「えっ、まだ入ってないの?」

さらにしばらくして、また通る。
まだ鏡の前。

今度は、丁寧に顔をマッサージしている。

おっとりしている人ではあったけれど、さすがに長い。
でも今思えば、あの時間こそが、美しさの積み重ねだったのだろう。

 

気になって、使っている化粧品を聞いてみた。
すると衝撃的な答えが!

まさかの、わたしと同じ物。

えええっっ!?

同じ物を使っているのに、なぜこうも違うのか。

私の方がずっと若いのに、全然違うじゃないか。
やはり、「美は一日にしてならず」である。

 

梅さんは、かなり偏食家だった。お肉は食べなかった。

それでも肌はきれい。
さくらさんも、最後は点滴だけで過ごしていたのに、肌はきれいなままだったから、もしかすると、家系なのかもしれない。

できることなら、私も受け継ぎたかったけれど……どうやら、別の遺伝子をしっかり受け継いだらしい。

 

 

せっかちと、のんびりのいい関係

そんなふうに、見た目の美しさも印象的だったけれど、私が好きだったのは、“中身のやわらかさ”だった。

梅さんは、家事が得意なほうではなかったと思う。
それでも台所に立つと、一生懸命やっている。
ただ、その動きがとてもゆっくりだった。

さくらさんは、しびれをきらして、すぐに言う。
「もう、早くしなさいよ」

すると梅さんは、「はーい」と返事をして、ちゃんと急いでいる“つもり”になる。

けれど、その全力の早さが、急いでいるようには見えない。

そういえば、はるさんも、おっとりした人だった。

 

お姉ちゃん気質のさくらさんは、つい口うるさくなる。
けれど梅さんは、それを笑顔で、ふわっと受け流す。

怒られているはずなのに、なぜか空気がやわらぐ。
急ぐ人と、急がない人。
正反対のようだが、そのバランスがちょうどよかったのだろう。

いいコンビだった。

 

 

どうぞ召し上がれ

今日は、いちごとコーヒーをお供えした。
甘いものと、ちょっとほっとするもの。

会話に、少しでも花が咲いたかな?

思い出すということは、その人を、もう一度そばに呼び戻すことかもしれない。

梅さんを思い出しながら、一緒に過ごしているような気がした日だった。

 

 

まとめ

・梅さんは、やさしくておっとりした人だった
・さくらさんとのやりとりは、今思い出しても微笑ましい
・二人は良いコンビだった
・思い出は、今も心をあたためてくれる

 

梅さんの去年の記事

我ながらうまく書けた思ったもの(調子に乗って自画自賛)

sakuratomomo254.hatenablog.com